チームワークという言葉には「和」「友情」「思いやり」などの言葉に代表されるような感情的な側面と、「仕事」「役割」「ポジション」という言葉に代表されるような機能的な側面という2つの側面があります。
国内スポーツにおけるチームワークの発想では、感情的側面だけに重点が置かれがちですが、もう一方の側面である機能的に、つまり一人ひとりに与えられた仕事や役割を責任を持って遂行することにより、チームが一つになれるということも忘れてはなりません。
チームの持てる力を集結するということは、雰囲気やムードを盛り上げることと、各プレーヤーに役割を与えてそれを実行させることです。活気がないチームは試合に勝つことは困難ですので、感情的な側面は欠かせませんが、雰囲気やムードだけに気を配っていると、個人の特徴や個性に対する配慮が欠けていく場合があります。
したがって、少年サッカーの指導者はどちらか一つの側面だけを強調製図、双方のバランスをとる間隔が求められます。